今回の展覧会ではと地元企業様と連携し、地元の自然材（奥シズ、静岡県東部）などを使用し、CCC展示会場でインスタレーションを行います。混沌とした世情ではありますが、何か新しい時代の歯車が、動き出したような氣がします。
皆さんは「マニ車（ぐるま）」をご存じでしょうか。マニ車はチベット仏教などの仏具で、文字が読めない人でもこれを回すと、回した回数だけお経を唱えるのと同じ功徳を得られるものです。

これはとても合理的なものであり、そこには「回る」と言う行為を通じて想いや願いが込められており、私たちも日々変化の中で、私たちの力が及ばず、なかなか思い通りにいかない中で、それを何かのおかげによって気づかさられ、生かされていることを知ることで感謝し、愛を持って接することを知り、それをする以外はなく、そのことが謙虚さにつながり、その繰り返しの中で日々生きています。

今回は「回る」をテーマに22世紀に向かっていく社会に何が大切なのかを静岡で学びと遊びと実験（インスタレーション）を通じて自分なりに考えてみたいと思います。