1 要旨

 静岡県では、世界最先端の閉鎖型陸上養殖施設が複数稼働し、アトランティックサーモンやシロアシエビなどの養殖が活発に進んでいます。これらの施設は安定生産を可能にする一方で、副産物(未利用資源)の大量発生という課題も抱えています。
 このたび、県工業技術研究所は、この課題を解決し、地域経済の活性化を強力に推進するため、令和8年4月より、研究プロジェクト「陸上養殖由来資源のアップサイクルによるウェルネスフード開発」を開始します。 本プロジェクトは、未利用資源の革新的な利活用を通じて、陸上養殖スタートアップ企業の支援と誘致を加速させ、循環型社会の実現にも貢献してまいります。

2 研究プロジェクトの概要

項目 内容
県事業名 新成長戦略研究 (令和8-10年度)
「陸上養殖由来資源のアップサイクルによるウェルネスフード開発」
研究体制 【主研究機関】工業技術研究所 食品科
【連携機関】
(県研究機関)工業技術研究所沼津工業技術支援センター
       農林技術研究所茶業研究センター
(大学)静岡大学、静岡県立大学、京都大学
(企業)Proximar株式会社、NTTグリーン&フード株式会社
(県支援機関)一般財団法人マリンオープンイノベーション機構(MaOI機構)、
       ウェルネス・フーズ産業支援センター、Cha Open Innovation
       (ChaOI)フォーラム事務局
特徴・新規性 閉鎖型陸上養殖由来という新たな未利用資源の高度利用に着目
○魚血液、堆積物、エビの脱皮殻等の未利用資源を研究グループの持つ技術で新たな有用素材に変換しフェムケア、腸活をターゲットとしたサプリメントや県内農産物の育成に寄与する肥料を開発
期待される成果 養殖スタートアップの支援と誘致
○未利用資源を活用した新たな健康食品や肥料等の開発
○陸上養殖由来資源の循環システム構築による脱炭素への貢献

  ※新成長戦略研究…「静岡県の試験研究機関に係る基本戦略」に基づき、本県の新たな成長に
  貢献する研究開発を、産学官の連携により重点的に実施する研究事業。

問合せ先:食品科 長房
     電話:054-278-3026
     問い合わせフォーム:
     https://www.iri.pref.shizuoka.jp/contact/mailform/